青の遺伝子
「この靴を履いて、僕を踏んでほしいんだ」
と男が言った。
美と暴力が、俺のすべてを支配する。
紳士靴の高級ブランド店に勤める容姿端麗な23歳の神谷は、顧客の一人である会社経営者の川辺から声をかけられる。
「この靴を履いて、僕を踏んでほしいんだ」とーー。
カネがあり、洗練された着こなしで現れる47歳の川辺は、優雅で余裕のある大人だった。
その審美眼に純粋に憧れていただけに、神谷はショックを受ける。
川辺を拒絶し、抵抗し、反発する神谷だったが、次第に深みへとはまっていき……。
二人の男の愛憎が複雑に絡まり合う、濃密な物語。